夏時間が始まりました
長い冬もようやく終わり、シアトルでも春の気配が感じられるようになりました。早咲きの桜もちらほら見られるようになりました。日本でももうそろそろ卒業式や入学・入社式の準備が始まる頃でしょうか。
現地時間 3 月 11 日(日)より夏時間が始まり日本との時差は16時間となります。
この夏時間(アメリカでは Day Light Saving と呼ばれます)、アイデア自体は 18 世紀からあったようですが、最初に導入されたのは第一次世界大戦の頃、お国はドイツでした。
本来は太陽が出ている時間が長くなることにより、当時電力を一番多く使っていた白熱灯の使用量を減らすことを目的として導入されたこのシステム。現在にあてはめると明るいうちに帰宅→家で過ごす時間が長くなる→エアコンをずっとつけっ放し。電気代の節約にはつながりにくい理論ですね。
日本でも採用された時期がありました。太平洋戦争終結後、連合軍統治の下 1948 年から 4 シーズンだけ導入されましたが、講和条約締結後の軍撤退とともに夏時間制度も消えていきました。日本だと、明るいうちは仕事、仕事!…で残業が長くなってしまう可能性ありますよね。危ない、危ない。
こちらに来て 10 年以上が経ちますが、毎年この Day Light Saving がはじまるとようやく春が来たんだなと思います。長かった灰色の空の日々から青い空の日々へ…気分も軽くなります。
そしてもう 1 つの 3 月 11 日。
日本だけでなく、世界中で絶対に忘れられない日です。
東北地震で被害をうけられた方々、復興に携わる方々、前進の一歩を踏み出された方々、皆様の心の中にいつも青い空が広がりますように。