Lazy Susan とは?
今回は「Lazy Susan」をご紹介します。名前の通り、怠け者のスーザンさんの事・・・ではありません。
Lazy Susan とは、キャビネットのコーナーに取り付ける回転式の棚で、キャビネットの角のデッドスペースまで有効活用できるのでアメリカの住宅ではよく見かけます。こちら↓
キャビネット棚の他、中華料理屋さんや飲茶でお馴染みの回転式テーブルも Lasy Susan と呼ばれます。
さて、この Lazy Susan という名前は一体どこから来たのでしょう?
Lazy Susan の起源には何説かありますが、1732 年のイギリスの The Gentleman’s Magazine に登場する Dumb-Waiter(口のきけないウェイター)↓が Lazy Susan の元になったというものがあります。
当時のイギリスの中~上流階級では食事の際に召使がいましたが、召使は食事での会話を外に漏らしたりする事もあり、重要な話や内緒話がある食事の際は問題の種になっていました。この問題を解決するために「口の利けないウェイター」がもってこいだと紹介され、その後アメリカへも伝わりました。
Lazy Susan という名前は、1903 年にアメリカの大工さんが作ったという回転テーブルが紹介されている Boston Journal の記事に初めて出てきます。記事には、このテーブルは召使の抱える問題(おしゃべりや秘密漏洩など)を解決する一歩となると書かれています。Susan という名前は当時の召使の総称だったので、この回転式テーブルの事を面白おかしく Lazy Susan と呼び始めたのではないかと言われています。
いずれにしても Lazy Susan の出生の秘密は未だに謎のまま・・・
そして最近では Lazy Susan がグレードアップした「Super Susan」も人気です。
Super Susan はコーナーとなるキャビネット棚の上に直接取り付けます。
Lazy Susan のように棚の真ん中に支えとなる柱がないので、更に奥まで手が届きやすく、Lazy Susan では支えきれなかった鍋などの重いものも載せる事ができる仕組みになっています。
スパイスなどの軽いものには Lazy Susan を、鍋などの重いものの収納には Super Susan を使い分けるのがおススメです。